消え物でも、残るものでもない——調味料をギフトに選ぶという考え方
こんにちは、(ふつうの)ショップ編集部の森です。
手土産を選ぶとき、いつも何にしようかと迷ってしまいます。結局、無難だからという理由でお菓子を選ぶことが多いのですが、レジに並びながら「本当にこれでいいのかな」と引っかかることも、正直少なくありません。
消え物は残らないぶん、渡す側にとっても貰う側にとっても気軽です。ただ、食べて終わってしまう贈り物には、どこか少しだけ寂しさが残るような気もしています。もっと他に選択肢はないのか——最近、そんなことを考えるようになりました。今回はそんな視点から、調味料ギフトの可能性について書いてみたいと思います。
消え物ギフトの、ちょっとしたモヤっと
消え物が贈りやすいのは、相手の好みをそれほど問わずに選べるからだと思います。ただ、私自身、贈り続けているうちに、思った以上にすれ違いが起きやすいことにも気づくようになりました。
私がよく感じるのは、「甘いものが積み上がる問題」です。手土産はどうしてもお菓子が多くなりますが、世の中には甘いものが得意ではない方もいます。ダイエット中の方の家では棚の上に残されたままになったり、ひとり暮らしの方には大きいサイズが余りがちだったり、毎年同じ銘柄が届くと「またか」と感じられてしまったり。贈り手は良かれと思って選んでいるのに、相手の生活とは少しずつズレていく。これが、消え物ギフトのちょっとした難しさだと思います。
もう一つ私が引っかかるのは、贈ったあとの会話が広がりにくいことです。自分が想定できる範囲のお菓子を選ぶことが多いので、わざわざ「おいしかったですか?」と聞くほどでもない。お礼の連絡で終わってしまうことが、私の場合は少なくありません。一方で、珍しいものやエピソードのある食べ物だと、自然と話が弾みますよね。手土産には、その場の話題のきっかけになることも、案外求められているのかもしれない——そう感じることがあります。
手土産として、その場で一緒に使ってみる
私が手土産として試してみて良かったのが、食材と一緒に調味料を持っていくやり方です。先日、ホームパーティーに野菜とマヨネーズを一緒に持参して、その場で使ってみたことがありました。そうしたら「これ、どこの?」と話が広がって、食べながら、話しながら、自然と場が温まっていったんです。
こういう「贈ってその場で一緒に使う」やり方ができるのは、調味料ならではだと感じています。スーパーで買えるものよりは少しだけ特別で、それでいて渡せる相手をあまり選びません。無添加であれば、食の安全を気にしている方への話のきっかけにもなります。その場で気に入ってもらえれば、改めてプレゼントとして贈るという流れも自然につくれるかもしれません。調味料は、渡したあとから関係が始まる贈り物でもあるんですよね。
消えても、食卓に並び続ける
調味料って、一度使い始めると、毎日料理をする人でも1〜2ヶ月くらいは使い続けることになります。料理のたびに少しずつ減っていくので、食卓にしばらくの間、並び続けてくれるんですよね。お菓子との一番大きな違いは、気に入ったときに、そのまま生活に残っていく可能性があるところだと思います。
ふと思うのは、「口に合う調味料を見つけると、自然とそちらを選ぶようになる」ということです。次に買い物へ行ったときも、つい同じものに手が伸びる。そうやって、食卓が少しずつ書き換わっていく。これは、多くの消え物ではなかなか起きないことだと思います。
もちろん、調味料ギフトにも弱みはあります。液体には重さがあるので大人数への持参には向きませんし、好みが合わないと余ってしまう可能性もあります。ここは正直、お菓子よりも気を遣うところだと思います。
ただ、ちょっとした工夫で、その弱みはかなり回避できるとも感じています。醤油・ぽん酢・ごまだれといった品目は、ほとんどの家庭で使い方のイメージがつきやすく、余りにくい。使い方が思い浮かびにくいものでも、「白身魚の刺身に」「冷奴に」のようにレシピを一言添えるだけで、食卓での出番がぐっと変わります。重さの問題も、LINEギフトのようにスマートフォンから直接贈れる仕組みを使えば、現実的にはほとんど気になりません。
私たち(ふつうの)ショップでも、家庭で使いやすい品目を中心にギフトセットを組んだり、LINEギフトに対応したりしているのは、こうした「弱みを回避できる調味料ギフトのかたち」を、できるだけ自然に整えておきたいと考えているからです。あくまで、調味料ギフトの可能性を考えるなかで、自分たちにできることを少しずつ重ねている、という感覚に近いかもしれません。
消え物と残り物の間にある選択肢
こうして並べてみると、調味料って、ギフトとしてなかなか面白いポジションにあるなと思います。
食べきって終わるわけではなく、気に入ればまた選んでもらえます。話のネタにもなりやすく、食品のなかでは被りにくい。お菓子よりも生活に馴染みやすく、渡せる相手の幅も広い。長所と短所を並べて見比べてみると、意外と贈り物に向いている要素がそろっているんですよね。
調味料ギフトは、消え物と残り物の間にある選択肢なのかもしれません。 食べきってしまえば消え物だけれど、気に入れば食卓にそのまま残っていく。1回きりで終わるのではなく、日常のごはんのたびに、ふと顔を出してくれる贈り物——私たち(ふつうの)ショップが「贈り物に、365日のご褒美」という考え方でギフトを作っているのも、こうした感覚から始まっています。
よくある質問(FAQ)
調味料ギフトは「消え物」に入りますか?
消え物ではありますが、「食べて終わり」にはなりにくい点が特徴です。気に入ればリピートにつながって、日常の食卓に根づく可能性があります。ハンドクリームやシャンプーのような「日常のケア商品に近い」という感覚が、最も近いかもしれません。
調味料ギフトはどんなシーンに向いていますか?
ホームパーティーの手土産から、誕生日・引き出物などフォーマルな場面まで、幅広いシーンで活用できます。お菓子より生活に馴染みやすく、渡せる相手を選ばないのも特徴です。液体は重さがあるので大人数への持参には向きませんが、(ふつうの)ショップはLINEギフトに対応しているので、スマートフォンからその場で贈れます。
ギフトに選ぶなら、どの調味料が贈りやすいですか?
醤油・ぽん酢・ごまだれなどは使い方がイメージしやすく、年代や家族構成を問わず受け取ってもらいやすいです。塩は消費が少ない家庭では余ることもあるので、相手の料理スタイルを少し考慮するのが安心です。食材と一緒に渡す方法も、使い方が伝わりやすく喜ばれます。
使い方がわからない調味料を贈るときはどうすればいいですか?
レシピを一言添えるだけで、大きく変わります。煎り酒のように日常的でない調味料は、「白身魚の刺身に」「冷奴に」という一言があるかないかで、食卓での出番が大きく広がります。
(ふつうの)ショップの調味料ギフトの価格帯はどのくらいですか?
スーパーの調味料よりも少し特別感があり、気軽な手土産にも、改まったギフトシーンにも対応できる価格帯です。無添加素材を使っているので、食の安全を気にしている相手にも渡しやすいのが特徴です。